
スマホだけで、どこでも開発できる環境の作り方|Claude Code × VPS × 自宅PC
結論から言うと、VPS(借りている小さなサーバー)で Claude Code を Remote Control つきで動かし、重い処理だけ Tailscale でつないだ自宅PCに回すと、スマホ1台でほぼすべての開発ができます。サーバーは24時間動いているので、自宅PCの電源を切っていても、いつでも話しかけられます。
全体の形
登場するのは4つです。
- スマホ:Claude アプリで話しかける
- クラウド:Anthropic が話を取りつぐ
- サーバー:Claude Code が24時間待っている
- 自宅PC:動画や画像など、重い作業だけ担当
スマホは「窓」で、作業はぜんぶサーバーの中で動きます。Claude Code は、チャットで答えるだけの AI とちがい、ファイルを読み書きしたり、コマンドを動かしたりできます。だから、サーバーの中で実際に開発が進みます。
サーバーに置く理由は3つあります。自宅PCを切っていても話しかけられること、寝ている間の決まった作業(予約投稿など)も任せられること、そして重い作業はPCに回すので、メモリ1GBの小さなサーバーで足りることです。
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同じ内容を、森のIT屋さんで解説しています。
森のIT屋さん:スマホだけでどこでも開発できる | 2026.10.31 公開予定スマホとサーバーをつなぐ
Claude Code の Remote Control(リモートコントロール)という機能を使います。サーバーでこの1行を動かすと、スマホの Claude アプリの「Code」に、そのサーバーが出てきます。
# サーバーで動かす claude remote-control --name "サーバー"
スマホでは、Claude アプリを開く → 下の「Code」 → 一覧からサーバーを選ぶ、の3ステップです。あとは、ふつうのチャットと同じように話しかけるだけです。
サーバーを再起動しても待ち受けに戻るように、サービス(systemd)として登録しておきます。
[Service] ExecStart=claude remote-control --name サーバー Restart=always # 止まったら自動で再起動 RestartSec=10 # 10秒待ってから
安全のしくみ:サーバーからは外向きの通信だけで、入口(ポート)を開ける必要がありません。通信は暗号化(TLS)されて Anthropic を通ります。使えるのは Pro・Max などの有料プランです(API キーでは使えません)。
注意:サーバーのメモリが足りないと、Claude ごと止まります。長い作業は Claude とは別の枠(サービス)で動かします。また、会話の中身は Anthropic に保存されるので、鍵やパスワードはチャットに書きません。
サーバーから自宅PCへ
サーバーと自宅PCは Tailscale でつなぎます。両方に入れて同じアカウントでログインするだけで、自分の機器どうしだけの専用の道ができます。家のルーターの設定は変えなくていいのが楽なところです。
# 鍵を使って、自宅PCに命令する(ssh) ssh 自宅PC "python render.py 01.json"
分担はこうしています。サーバーは「話を聞く・台本を書く・予約投稿」(いつも起きている)。自宅PCは「動画や画像を作る」(GPU がある・ふだんは寝ている)。自宅PCの電源は、SwitchBot のボットでサーバーが入れます(家電の遠隔操作の記事)。
注意:同じ Tailscale に、ほかの人の機器が入っていることもあります。知らない機器からは受け付けない設定(ファイアウォール)にしておきます。PC がオフなら命令は届かないので、先に起こします。
実際の頼み方と、ルールのファイル
たとえば「解説動画を1本作って。テーマは SwitchBot」と頼むと、AI はサーバーで台本を書き、ボットで自宅PCをつけ、PC で絵と声と動画を書き出し、スマホで見られる場所に届けます。
大事なのがルールを書いたファイルです。作業フォルダに置いておくと、AI が毎回読んで守ってくれます。
# 重い処理(動画・画像)は自宅PCでやる # サーバーには不要なファイルを残さない # 鍵の中身はチャットに出さない # 消す・止めるなどは、先にユーザーに確認
うまく頼むコツは、気になったことをその場で伝えること、「次からも」のことはルールのファイルに書いてもらうこと、できたものは自分の目で確かめることです。
応用:寝る前のひと言
「動画を書き出しておいて。終わったらPCを切って、電気も消して。おやすみ」と頼むと、PC をつける → 書き出す → PC を正しく切る → 電気を消す → 朝「できたよ」が届く、まで全部おまかせになります。人がやるのは、スマホでひと言たのむことと、朝に確かめることだけです。


